
今回は病院内カーストについて語っていきます。
病院は多くの職種の人々が連携をしており、
そこには強固なカーストがあるのが現状です。
本来は病院内で働く仲間なのですから
しっかり尊重し合い、連携していくのが理想なのですが
現実はそうは行きません。
僕も含めて放射線技師として働く方々の多くが
医療職種内でのカーストの低さを感じております。
どうしても医者の指示がないと動けないですし、
「スイッチマン」と馬鹿にしてる人もいるようです。
そんなカーストが低めな放射線技師ですが、
現状を変えたいと思ってる方が大半です。
そこで本記事では
・診療放射線技師の立場が低い理由
・脱却するためのオススメ行動
・放射線技師に固執しない働き方
現状を良い方向へ導いていきます。
目次
病院カーストの実情

実際に放射線技師の病院内でのポジションはどうなのでしょう?
病院カーストの実情を見ていきながら解説します
これは以前にTV番組で放送された内容で
マツコ・有吉のかりそめ天国から
・38歳診療放射線技師からの相談
・医者はチヤホヤ、看護師は天使と扱い
・放射線技師は同じ病院で働く仲間から「スイッチマン」と馬鹿にされる
こういった相談者がおられました。
マツコさん・有吉さんは
優しく撮ってくれるし、あんなに機械を使いこなせてすごいとあり嬉しかったです。
しかしその反面、同じ医療従事者からはこうした扱いがあるという点において
同じ考えに共感できました。
番組への投稿者が感じる病院内ヒエラルキーはこのような形で、

医師:威張る。好きな時に早退し休める
薬剤師:6年制大学を出てるが発言力、待遇が劣る
看護師:最も数が多く、会議の発言力がある
事務:おばちゃん集団。嫌われると給与などに影響
放射線技師:昔は人数が少なく重宝、現在も年配のプライドが高い
こうした意見に大方僕も同意見に思いました。
看護師がもっと上でも良いかもしれません。
もちろん病院により差はあるでしょうが、
だいたいがこれに近い形になっており、
診療放射線技師としての立場は低くあるのが現状です。

診療放射線技師の立場が低い理由

どうしてこういった状況に放射線技師は見られがちなのか?
実際に客観的にも考えてみましょう。
主に考えられる理由は以下の3つです。
②機械任せに見える
③待機時間が多い
①患者の世話を直接しない
放射線技師の基本的な仕事としては
患者の撮影するということがメインです。
なので患者の着替えや食事、コミュニケーションなど
直接かかわる、世話をするという事が少ないです。
なので患者を救う、世話をするのが
医療従事者と考えておられる方から見ると
楽しているように感じるのでしょう。

②機械任せに見える
「スイッチマン」と馬鹿にされることがあるように
基本的には装置の使用法にのっとっての撮影となります。
もちろんレントゲンの際には細かいポジショニングもいるのですが、
専門で働く人以外から見ると
機械に使われてるように感じるのではないでしょうか。

それだけの役目に見られると辛いところです
③待機時間が多くある
もちろん、施設により異なるでしょうが、
放射線技師は基本的には
患者が来るまでは待機状態です。
夜勤などでひどい時には1件も撮影なく終える事もあります!
他部署の人からしたら
ただ待機しているだけで
「仕事しろよ!」
というように思われるのでしょうね

多くの放射線技師と話してもこれは感じる事ですね!
現状から脱却するためのオススメ行動3選

そういった私たち放射線技師ですが、
こういった現状を変えたいと思う方が多いでしょう。
そこで現状の立場から脱却するため
個人でも出来る行動について解説していきます
②看護領域の知識も身に着ける
③多職種とのコミュニケーションを積極的に
①読影スキルを上げる
まず1つに「読影スキルを上げる」です。
日勤帯で働いている時はもちろん、
特に夜間帯や緊急時などに
レントゲン、CT対応を行い画像診断してから
それからの治療や経過についての方針も決まることが多いです。
その際に、撮影してその場で放射線技師自身で読影でき、
主治医や担当医、看護師らに病変について
その場で伝える事が出来ると
頼りにされると同時に、
一目置かれ、信用される存在となります!
なので、主に一般撮影、CTについて
正常解剖や病気の画像所見については覚えておきましょう

脳梗塞によるearly CT signを見つけたことで
それなりに信頼されるポジションにつけました!
②看護領域の知識も身に着ける
次に技師領域を超えて、「②看護領域の知識も身に着ける」です。
とくに2021年に技師法の改正により
放射線技師でもルート確保が可能となり、
働ける幅が広がっています。
そうしたルート確保などのスキルを磨くのはもちろん、
薬剤の知識や緊急時の対応(心臓マッサージや記録など)
について身に着けておくことで、
対等な目線での会話や行動を出来るようになります!
そうすることで看護師からも「出来る技師」と認定を受け、
舐められるなんてことは無くなるでしょう。

視野を広く持ち、出来る領域を増やしていきましょう!
③多職種とのコミュニケーションを積極的に
最後に「③多職種とのコミュニケーション」を積極的に取りましょう!
当たり前のことですが、医療は1人ではできません。
チーム医療という言葉があるように、
必ず複数人、複数部署が連携することによって、
始めて患者を助けることが出来ます。
そうした考えの元、
時に理不尽な事を言われるかもしれませんが、
こちらから毛嫌いすることなく、
・前提としてあいさつ
・対応患者についての情報、
・どういった対応を技師に求められるかの質問
こうした事を積極的に行いましょう!
患者の命を救うという同じ目標がある以上、
こうした行動を拒む方はいないはずです。
コミュニケーションを積み重ねる事で、
より良い医療が行えるだけでなく、
信頼関係を各方面と強く結べる事で、
より業務が行いやすくなるでしょう。

小さいことから始め、関係値を築いていきましょう!!
放射線技師に固執しないという手段

さてここまで現状を対策を言ってはきましたが、
診療放射線技師という職種は
どうしても立場上、頂点をとることは出来ません。
僕自身も技師長というポジションを以前は目標にしていましたが、
どうしても不利な条件を受け入れたりせねばならない姿をよく見ます。
そこで僕も現在行っているのですが、副業を行い、
放射線技師以外の道でも収入源を持つという事をオススメします!

そう思われる方は多いでしょう
主に下記の理由が上げられます。
②自身で稼ぐという未知の体験を得れる
③本業を辞めても良い状態に辿り着ける
①収入の分散化による心の余裕の確保
まず収入を別に持つ事で心の余裕が持てます!
今回のコロナウイルスの影響もあり、
・ボーナスカット
・減給
・閉院の危機
こうしたように医療従事者へ悪影響が直撃してます。

閉院の危機に追い込まれました
今回のコロナのようなウイルスが、
またいつか流行るとも分かりません。
そういった時に本業だけではまずくないですか?
副業などの収入源があれば
そうしたリスクヘッジが出来ますし、
生涯年収の増加もすることが出来ます!
収入が上がると、心の中にも余裕が生まれてきますので、
よりストレスもなく過ごすことができ、
人生そのものが大袈裟になく好循環となりますよ!
②自身で稼ぐという未知の体験を得れる
病院に雇われている我々は
毎月変わらず給料を貰えます。
仕事が忙しかろうが、暇だろうが
究極に言えば、出勤さえすればもらえるんですね。
ところが個人で収入源を持つというのは
成果を出さないとお金が発生しません!
この個人で稼ぐという大変さやそのノウハウについては
今まで味わったことのない体験を得れますし、
間違いなく将来にはプラスとなります!

③本業を辞めても良い状態に辿り着ける
ここは副業したさらに延長線上にあります。
放射線技師という仕事でなく、
副業をメインにして起業までいくという考えですね。
個人で稼いでいくという考え方となりますので、
そもそもである病院内でのヒエラルキーから抜け出せますし、
上下関係を気にしないストレス0の環境となります。
僕自身も副業で月収50万円稼いでおり、
脱サラもすることができました!
時間にも場所にも、そしてお金にも縛られない
理想的なゴールへと人生を持っていきます!
こちらは僕が実際に起こした行動が記されてますので、
興味ある方はご覧ください。
まとめ:現状を変えるためにやれる事は多くある

いかがだったでしょうか?
今回あげさせていただいたように
放射線技師にはどうしても病院のカーストが低いですが、
現状を変えるための手段は多くあります!
最後の方では飛躍した話に感じたかもしれませんが、
考えの一つとして持つだけでも
将来の選択肢が広がりますので、是非ご考慮ください。
どうしても働いて苦労していく事はあると思いますが、
患者第一という考えは忘れずに挫けず働いていき、
その中でも自身にできる事はやって
より良い未来へと進んで行きましょう!
それでは。

診療放射線技師として働き始めて、8年目となりました!
恐らく今年が技師として、最後の年となる予定です